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February 26, 2008

パドリング考 8回目

パドリング考 8回目は

流れを利用した横移動(フェリーグライド)です。

速い流れ(潮流)で漕ぐことはそれほど多くないと思いますし、それほど艇のスピードも速くないフィッシングカヤックで速い潮流を漕ぐのは危ないのでやめた方が良いのですが、次回の「波を利用した漕ぎ方」などでの理解を深めるためにも基礎知識としてフェリーグライドを覚えて欲しいと思います。

川では対岸へ渡るためにとてもよく使う基本的な技術です。
では海では?....河口を渡るときには使えますね。実はそれ以外でも、とても便利に使えます。

風や潮流や波がどのように艇に影響を与えるかを理解できて、フェリーグライドを理解していれば...ですが。
次回はその辺に触れますので、頭に留めておいてください。

○フェリーグライド

まず、正面から流れがあるものとします。(上から下への赤矢印)水の流れでも、風の流れでも、とにかく漕がないでいると下のほうへ艇が流されていく自然の働きです。
その流れに対して30度とか45度とか角度をつけたほうへ艇を直進させてみます。(青矢印)

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それぞれの矢印は「流れの速さ」と「艇の速さ」ってことにしておきましょう。
艇はどっちへ進むでしょうか?
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正解はそれぞれの力を合成した方(黒矢印)です。

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なんかどっかで習いましたよね。物理かな?
ちょっとイジワルして矢印をずらして置きましたが、重ねると分かりますよね。
思い出してもらえましたよね。

実際には風の流れなどは難しい「読み」の部分もありますし、自分が漕いでるスピードは目標が無いとわかりづらいです。漕ぎのスピードが遅くて流れが強いと、多少は横に進みますが下のように押し戻された感じになります。

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こうなると 行きたい方向とは違う方に押される感じなのでちょっとビビると思います。


では、実際に河口を横切ることを仮定します。(実際には流れは一様ではなく、もっと複雑ですが。)

フェリーグライドを理解出来てるか出来てないかでルートが違ってしまいます。
Aはゴールにスムーズに着けますが、Bは同じ漕ぎの速さなのにまっすぐゴールに向けて艇を進めたために流れに押されて沖に出てしまいます。

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Bの方が黒矢印が長い(つまり速い)ので得した感じもしますが、流れの陰になったところで戻ってこなくてはなりませんし、実際には流れに出たところで行きたい方とは全然違う下側にバウを向けられるのでかなり焦ります。

Aはちょっとしか進まないと思うでしょうが、流れに入るときの艇のスピードが十分にあれば、ほとんど漕がずに右スイープだけで流れがカヤックを対岸に運んでくれることもあります。(あくまで感覚の話ですが)

もうちょっと例を書いておきます。

湾から岸へ戻るときに急に風が強くなったとします。青矢印は先ほどと同じように艇のスピード、赤矢印は風で押し戻される速さとします。岸寄りはやや風が弱めですが、海上は強い陸からの風(オフショア)です。

こんなときは(遭難しないようにあきらめずに頑張って漕ぐこともとても大事ですが)、強引にまっすぐゴールに向かっても無駄っていうことを仮定します。風のほうが強いので沖に流されてしまいます。(という例ね)

多少、誇張した例ですが、こんなときに流れを利用して横移動「フェリーグライド」を理解してれば、沖に出される前に風がやや弱い岸寄りに移動し戻ることができます。

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ちょっと「ややこしい」ことをいろいろ書きましたが、外から流れなどの力が加わる場合、艇は真っ直ぐ漕いだ方ではなく、漕いでる向きと外からの力の向きを合成した方向へ進むことだけ理解しておいてください。
当たり前といえば、その通りなんですが。

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Comments

今日こそ予測変換間違えない覚悟で書いてます、みんぱぱです。
おはようございます♪

これは何と無く理解出来てました。
詳しい図解がさらに理解を深めたと思います。
有り難うございます。

Posted by: みんぱぱ | February 26, 2008 at 06:35 AM

そもそも最初にカヤックやりたいと思ったのは川だったのを思い出しました。
結局行ったカヤック屋さんでシーカヤックを見て海のが身近だったんでそっちにしたのでした(^_^;)
こういうの判ってればムキになって離岸流に向かって漕がずに済みますね(脱出もスムーズに行けそう)。

Posted by: team K・EのK | February 26, 2008 at 08:40 AM

いつもネオファンさんにお世話になっています。TEAM N.Wホエールです。
パドリング考、とても参考になります。
今回のフェリーグライドも、頭ではなんとなく・・・だったのですが、「漕いでる向きと外からの力の向きを合成した方向」そういう理屈だったのですね。
勉強になりました。

しかも!リンクしていただいているようで、本当にありがとうございます。こちらからも近日中にリンク追加させていただきます。

ネオファンさんが初バス釣ったら、海にみんなでいきましょう!今後とも何卒よろしくお願いします。

Posted by: ホエール | February 26, 2008 at 08:29 PM

>みんぱぱさん
前回はみんなに真似られちゃいましたね。
予測変換の「弁当」(笑)

>team K・EのKさん
シットオンでも場所を選べば川で漕げますよ。
離岸流を例にした方が現実的だったかもしれませんね。ちょっと強引な例でした。実は強烈な離岸流って逢った経験無いんですよ。

>ホエールさん
はじめましてようこそ。
フィッシングカヤックはTEAM N.Wからスタートしたので勝手ながらリンクさせていただいてます。
ブロク開設から書き込み頂いた方をどんどん上に追加したら、だいぶ下の方になってしまいましたが。...
今後ともよろしくお願いします。

Posted by: J-Yamada | February 27, 2008 at 12:25 AM

がむしゃら漕ぎのはじけようです(汗)もう少し考えてやらなきゃダメね(滝汗)

Posted by: はじけよう | February 27, 2008 at 10:33 PM

潮よりもいつも風に翻弄されているほげたです
横風の時はフェリーグライドを考えないと遠回りさせられてしまいますね
でも、陸風の日の帰路は先にまっすぐ風上に移動して、風裏になる岸づたいを通って帰るという選択肢も出てきて判断に迷います
(^ー^)

Posted by: ほげた | February 28, 2008 at 11:29 AM

はじけようさん>
出撃回数が多い人は、がむしゃら漕ぎの中でも、「こっちの方が楽かな!?」ていう発見ありますよね。いろんな発見があるのも漕ぎの楽しみだと思ってます。

ほげたさん>
どのルートを行くかの判断は経験なので難しいですよね。風でどっちに押されて、どっちへ漕げば理想的に移動できるかは図で書いちゃうと簡単なんですが、ホントはとっても難しいです。

Posted by: J-Yamada | February 28, 2008 at 11:59 AM

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